梅雨にちなんで

こんにちは、講師のKです。関東地方も梅雨入りしてはや何日。といっても雨がそう降っていない今年の梅雨。前線が接近するのはこれからなので、梅雨らしくなるのはこれからなのかもしれません。いずれにしても澄み渡る青空の夏が待ち遠しいところです。

さて、英語で梅雨はrainy season。訳すと「雨の多い季節」。rainyは「雨が多い」と通常訳します。
少し視点を変えると、「雨」は古来より人間の移動には厄介なもの。「困った」「困難」なんていうニュアンスもrainyやrainにあるのはご存じですか。
for a rainy dayは「まさかの時に備えて」という訳がぴったり。このrainyは「困った」的な意味ですね。

次はそのニュアンスでrainが動詞の慣用句です。
It never rains but it pours.
直訳は「どしゃぶり降りでなければ雨は降らない。」
少しわかりやすくすると、「雨が降れば必ず土砂降り。」くだけた訳は「災難は友を連れてやってくる」くらいでしょうか。neverとbutは関連していてnever・・・but~「~しないでは・・・ない」 pourは「~を注ぐ」ですが雨の場合だと「土砂降りで降る」の意味になります。

最後はrainを名詞として使っている慣用句から。
After the rain, the ground solidifies.  「雨降って地固まる」
solidifyは見慣れない動詞ですが、高校生だとsolid「固体の」「堅い」と分かるので~fyを見てsolidの動詞かなと分かるでしょう。solidify は「~を固める」「固まる」の意味ですね。

雨は時に困りものですが、恵みの源でもあります。困難の先に実りは待っているものなのでしょうね。